私たちの職種と研修を紹介します。

弊社の職種は、おおまかに、①弁理士・実務者(特許技術者、商標実務者)、②特許事務(パラリーガル)、③特許翻訳者、に分けられます。①から③の職種は、特許や商標についての専門知識を生かして、活躍する職種です。弊社では社内の教育制度やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の仕組みを充実させて、初心者でも専門知識を学んでスムーズに定着できるような環境づくりをしています。

特許翻訳者

TRANSLATOR

特許専門の翻訳者英語×技術

特許明細書を翻訳する

特許翻訳者は、特許明細書やその他特許庁への提出書類などの法律文書の翻訳を行います。特許明細書は技術文書であると同時に法律文書でもありますので、一語一句、技術的・法律的に正確に翻訳することが求められます。つまり、特許翻訳を行うには、専門技術用語・特許翻訳の特殊なルールについての理解が必要であり、これらは現時点では機械翻訳に置き換えることはできず、人間による翻訳が必要とされています。弊社で扱う特許の技術分野は、バイオ・化学・電気・機械・法律と多岐にわたっていて、特許翻訳者は自分の得意な分野の翻訳を選ぶことができます。弊社では翻訳の件数は年々増加しており、数十年のキャリアを持つプロの翻訳者が多数在籍しています。

日本語ネイティブと英語ネイティブ

特許翻訳者は、母国語の種類によって、日本語のネイティブと英語のネイティブの2つの異なるバックグラウンドの翻訳者に分かれます。日本語のネイティブはいわゆる日本で育った、英語の得意な方々です。英語のネイティブは、海外で育ち、日本に来日し、そのまま翻訳者になった方々です。一般的に、日本語のネイティブは和訳を得意とし、英語のネイティブは英訳を得意としています。ただ、中には日本語もネイティブでも英訳を得意とする人もいたり、あるいは和訳・英訳の二刀流の人もいます。自分の母国語の種類や英語の習熟度に応じて、自分の得意な分野を目指してください。英語のネイティブは、社内の人たちから英語の表現について相談を受けることもあり、そのときは異文化に精通したプロとしてアドバイスを行います。

学科研修について

弊社には、基本的な知識をオンラインで学ぶことができる学科研修制度があります。特許・実用新案法、意匠法・商標法・PCT出願・パリ条約など、法域に応じて弊社の弁理士が解説する動画を受講することができます。受講後はテストがあり、自分の理解度を確認してから次のステップに進みます。また、弊社では国内や外国の知的財産法についてのセミナーを定期的に主催しており、社員は無料で参加することができます。また、外国の弁理士が来訪し、少人数のセミナーを社内で開催してくれますので、こちらにも参加することができます。国内外の弁理士や有識者との交流もさかんで、親交を深めるためのイベントもありますので、興味がある方はぜひ参加してみてください。

実務研修について

入社すると、未経験の方はまず翻訳コーディネータを経験してもらいます。翻訳コーディネータは、翻訳すべき案件が発生すると、スケジュールを決め、それを適切な翻訳者とプルーフリーダ(翻訳をチェックする人)を割り当て、期限までに完成した翻訳を回収し、内容をチェックして納品する仕事を行います。翻訳コーディネータを経験すると、原文と翻訳の両方を見比べる必要があり、特許翻訳に自然に馴染んでいきます。翻訳コーディネータに慣れたら、簡単な翻訳案件を見つけたら、いよいよ自分でチャレンジ。自分でなんとか完成させた翻訳は、ベテランのプルーフリーダに添削してもらいます。これを繰り返すことによって、自然に特許翻訳の力がアップしていきます。自信を深めたら、難物や長文の案件にトライしてみてください。