私たちの職種と研修を紹介します。

弊社の職種は、おおまかに、①弁理士・実務者(特許技術者、商標実務者)、②特許事務(パラリーガル)、③特許翻訳者、に分けられます。①から③の職種は、特許や商標についての専門知識を生かして、活躍する職種です。弊社では社内の教育制度やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の仕組みを充実させて、初心者でも専門知識を学んでスムーズに定着できるような環境づくりをしています。

弁理士・実務者

ATTORNEY/ASSOCIATES

技術や法律の専門家=実務者技術×法律

権利を取るための出願書類を作る

弁理士・実務者は、特許や商標の実体的な中身を取り扱う職種です。特許技術者は技術の専門知識を求められます。技術の専門知識とは、例えば電気・ソフトウェア・機械・バイオ・化学などの分野です。ですので、特許技術者は、主に理工系大学の出身者、企業で研究開発を行っていたエンジニア、大学等のアカデミックな機関の研究者などの経歴を持つ人たちです。商標実務者は商標法や法律に関する知識が求められますので、法学系・語学系の大学の出身者、企業の法務担当者などの経歴を持つ人たちです。弁理士・実務者は、それぞれの専門知識を生かして、技術的または法律的観点から、権利を取得するための出願書類を作成します。また、特許庁の審査官が行う審査の過程で、必要な場合は反論書を作成します。

権利を外国に展開する

私たちには多数の外国のクライアントがおり、彼らのために日本での特許や商標の権利化を行っています(外国から日本への仕事)。その一方、多数の日本国内のクライアントのために、外国での特許や商標の権利化も行っています(日本から外国への仕事)。このように、権利を取得するための出願書類1つを作成すると、そこからそこから枝分かれさせて、多くの国へ権利化の手続きを展開させていきます。実務者は、手続きを進めるにあたり、外国のクライアントや外国の法律事務所とメールでコミュニケーションを取ります。必要なときは、翻訳者や英語のネイティブスピーカの助けを借りることもできます。実務者は、各国の弁理士の助言を受けながら、的確に権利化の手続きを進めていきます。

難しい案件を成功させたときに 自分の成長を感じて、 とてもやりがいを感じます。

自主性による業務遂行

中途採用の実務経験者、研修を終えた実務者の方は、自分のペースで業務開始です。弊社では、仕事の進め方は自主性を重んじています。実務者は、パートナーから新規の案件の打診を受けたら、それを引き受けるかどうか決めます。引き受けた場合は、タスクとして所内ネット上の自分のリストに期限順に表示されます。そして、毎日このタスクのリストをみて処理を進め、終わったらタスクを終了させます。途中で行き詰ったら、パートナーに相談することもできます。それを繰り返して、1年が終わると、自分のたてた計画に対して自己評価をします。満足だと思う場合には、キャリアアップを目指して、新たな計画を立てます。計画通りに進まなかった場合は、計画を自分で修正して、再チャレンジします。計画を強制されることはありません。自分にできること、したいこと、を自主的に遂行していきます。

実務者Aさんの一日

実務者のAさんは、木金をテレワークにし、月火水を出社と自分で決めました。なので月曜日は出社です。月曜の朝、子供を保育園に預けてから、フレックス制を使って遅めの10時にオフィス到着です。月曜日は出社率が高いので、顔見知りがちらほら。PCを起動させて、タスクのリストで今週期限がくる案件を確認します。次にメールをチェックし、返信をしていきます。そして午前中は、特許出願の原稿のチェックを済ませ、共有ストレージに最終原稿をアップロードしてその案件は終了。午後は、新しい特許明細書の下書きに集中します。8割程度が出来上がったところで、はっと気がつくともう夕方です。外がまだ薄明るい6時にPCをシャットダウンしてオフィスを出ます。そのまま家に帰って家族全員で夕食。木と金はテレワークの予定で、勤務を早く切り上げ、夕方近所のスーパーに買い出しに行く予定です。

経験を深める。知識を広げる。自分を高める。

学科研修について

弊社には、基本的な知識をオンラインで学ぶことができる学科研修制度があります。特許・実用新案法、意匠法・商標法・PCT出願・パリ条約など、法域に応じて弊社の弁理士が解説する動画を受講することができます。受講後はテストがあり、自分の理解度を確認してから次のステップに進みます。また、弊社では国内や外国の知的財産法についてのセミナーを定期的に主催しており、社員は無料で参加することができます。また、外国の弁理士が来訪し、少人数のセミナーを社内で開催してくれますので、こちらにも参加することができます。国内外の弁理士や有識者との交流もさかんで、親交を深めるためのイベントもありますので、興味がある方はぜひ参加してみてください。

実務研修(OJT)について

未経験者の方は、学科研修と並行して、まずは原則6か月間『研修生』として、指導員としてベテラン弁理士が割り当てられます。指導員が具体的な案件を処理する様子を学びながら、随所で簡単な下書きを任されます。ここで、指導員である弁理士の実務スタイルの一つの型をしっかり学びましょう。次の6か月間は『実習生』として、過去の前例をもとに下書きを作成し、指導員からフィードバックをもらう、というステップに入ります。実習生の期間の終わると、基本的な力がついていますので、ベーシックな案件はひとりで担当できるようになっています。この後は、指導員から少し離れ、ひとりで業務を遂行しながら、時々指導員またはパートナー弁理士の助言をもらうという形に変わります。この段階でも、未経験のことを任されるときは、指導員がつきます。こうして、1~2年で実務者として独り立ちするようになります。