2022年上半期・シニア・主婦の採用

今回は、シニア(例えば60歳以上の方)、主婦の採用について、高岡亮一CEOにお話を伺いました。

70歳まで普通に働ける時代

インタビューアー(以下、「Q」):まずシニアの方の募集について伺いたいのですが、御社では、応募資格に年齢制限がありません、と公言されておりますが、その理由を教えてください。

高岡(以下、「高」):70歳まで普通に働ける時代が来た、ということです。経験が豊富なシニアの人にぜひお手伝い頂きたいです。

Q:具体的に貴事務所で活躍しているシニアの方の例を教えてください。

高:2022年上期の貢献度がトップであった方は66歳の男性の方でした。この方は63歳のときに弊所に入所した方です。また、2022年上期に入社した方々の中に68歳の男性がいます。

Q:シニアの方にとって特許事務所で働くメリットは何でしょうか?

高:特許事務所は、何歳まででも働けることが最大のメリットです。65歳でも70歳でも、体が健康な限り働き続けられます。ですから、60歳や61歳はまだまだ若いほうで、あと10年は働けるわけです。経験や体力があるのに、働かないのはもったいないです。

Q:シニアの方が貴事務所で働くための条件は何でしょうか?

高:シニアの方に限っては、前提として知的財産の分野で実務経験があることが必要ですね。特許事務所で長年働いていた方はもちろん大丈夫でしょうし、企業の知的財産部や特許部に長期間所属していた方も十分やれると思います。これからは、企業の特許部にいて、定年になって特許事務所でさらに10年働くというのが普通になっていくと思います。

子育てママも働ける

Q:次に子育てをしている女性の採用について伺いますが、貴事務所で主婦の採用に力を入れている理由は何ですか?

高:出産を機にいったん仕事を離れてしまうと、なかなか仕事に復帰しにくいのが実情です。そういう方でも、例えば、大学でしっかり勉強されていたり、知的財産の実務の経験があったり、英語に興味があったり、なにがしかのスキルがあるのであればそれを生かさない手はありません。

Q:具体的に貴事務所で採用された主婦の方の例を教えてください。

高:2022年上半期に入社された方の中に40歳代の女性が数人います。ある40歳代の女性は、ご主人の仕事の都合で海外に移住し、子育ても重なり、長年仕事から離れていましたが、帰国を機に弊所に就職しました。また、別の方ですが、やはり同じ40歳代の女性で、子育てと並行して大学での研究員をやっていましたが、研究員の契約満了を機に弊所に入所した方がいます。

Q:子育てママの方にとって特許事務所で働くメリットは何でしょうか?

高:子育ては、子供が大きくなるにつれ、どんどん手がかからなくなっていきます。それにつれ母親はどんどん自分の時間ができるようになります。そうしたとき、早い時点で、子供が小さいうちに仕事への復帰をしたほうがいいと思います。子供が小さいと、確かに働くのは大変ですが、それもいっときの間だけ。子供はみるみる大きくなります。弊所はできる限りの手立てを考えて、子育て女性を全面的にバックアップしています。

Q:主婦の方が貴事務所で働くための条件は何でしょうか?

高:職種によって条件が違うと思います。実務者であれば、知的財産の実務経験があればいいことはいいですが、それがなくても、技術の何らかの経験、企業での開発経験とか研究歴とかがあるといいですね。事務員(パラリーガル)であれば、知的財産の経験は特に不要で、ただ一定の英語の読み書き力はあったほうがいいですね。書面でのやりとりが中心ですので、会話力は不要です。必要な実務面のスキルは教えます。

Q:有難うございました。

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